Books 『健やかに逝く ホリスティック医療がかなえる幸せな死』

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■『健やかに逝く ホリスティック医療がかなえる幸せな死』
伴梨香著/1300円(税別)/新潮社/09.03

死に対する恐怖も別れの悲しみもなく、満たされた思いで死んでいきたい――。

あらゆる延命治療を施され、自己を失った果てに最期を迎える――。こうした恐怖や不安を伴う死に、私たちはいつまで苦しめられるのか。人生の最期こそ心と体を癒しきり、自分らしさを取り戻して幸せに逝きたい。ホメオパシーやアーユルヴェーダなど、いま注目の療法を解き明かし、健やかな死をかなえる医療を探る。 (出版社より))

■著者からのメッセージ(CAMUNetニューズレター 9月号より)

 あなたには、死の中に潜んでいる「幸せ」が見えますか?
「癒えること」と「死ぬこと」を両立させる終末期医療があることを、知っていますか――?
 すでに代替医療と親しんでいるみなさんが気づいていらっしゃるとおり、病んで癒えるというあたりまえの生命現象の中には、命とこの世の仕組みに関するすべての教えが含まれています。とりわけ死には、どんな哲学よりも、どんな宗教よりも生々しくあからさまな形で、それらの教えが凝縮されています。

 3年ほど前、わたしは父を亡くしましたが、85歳という高齢で、なんの病気に苦しむこともなく自然に旅立っていった父の死は、うらやましいような見事なものでした。終末期の状態になってから1年ほどの期間、父は「この世」と「あの世」の両岸に片足ずつを置き、徐々にその重心をあの世へと移していきました。そのプロセスで、父はわたしたち家族に、さまざまなことをレポートしてくれたのです。
「僕ねえ、ゆうべ天国を見たよ。あれは実に素晴らしいところだったねえ。あんなところなら、行くのもそう悪くないよ」「(とうの昔に亡くなった)おやじさんが、ゆうべ僕の部屋を訪ねてきてくれたんだよ」

終末期にある人が、あの世を目撃した、お迎えの人がきた、と語るのは身近なところでたまに耳にする種類のエピソードですが、実際に死に瀕した父に寄り添って過ごしているわたしたち家族には、こういったことが父の精神の崩壊のあらわれなのではなく、事実なのだと心底感じられていました。 
そしてある日、父の魂がときおり病院のベッドにある父の体を離れ、家族の様子を見にきているのだとしか思えないようなことが起きたのです――。

すべてが過ぎた今、わたしは父を通じて、死の本質を垣間見ることができたのだと感じています。ゆっくりと死のプロセスを進んでいった父には、死の本当の姿が拡大して表現されていたのだと。その死は温かさと崇高さを含んだ、とても幸せなものでした。そして祝福したいような「命の成就」だと感じられたのです。

 このようなおだやかで幸せな死は、実は珍しいものではありません。でも、かなり健康状態にめぐまれた人か、ひと握りの幸運な人にしかもたらされないものだと一般には思われています。
 しかし、わたしはホメオパシーやアーユルヴェーダをはじめとするホリスティック医療と親しむ中で、「幸せに死なせる医術」をふるう医師たちと出会いました。彼らは、崩壊、敗北としての死ではなく、老衰で自然に旅立つ人と同質の「癒された死」を、病んで旅立とうとしている人々にみちびいていたのです。
「木の葉は、まず枯れ葉になるからポロッと無理なく落ちてゆくことができるのです。人もそのように苦痛なく死んでいくことができます」
ホスピス・ドクターとして数え切れない人々の死を援助してきた医師は、そう語りました。
「もっとも健やかで理想的な死は《最少の苦痛と最大の覚醒》が実現された死です。ホメオパシーはそれを実現することができます」
ホメオパシーの世界的権威はそう証言しました。
「患者さんの死が避けられないとき、僕らは患者さんの内側で意識の成長や進化のプロセスを進め、より安らかに幸せに、来世へと移行していけるよう治療をします」
インドの伝統医学アーユルヴェーダを診療でおこなっている医師は、自身の終末期医療についてそう解説しました。

本書は、わたしのささやかな体験と、ホリスティック医療がかなえる「癒された死」の症例を通じて、幸せを含んだ本当の死の姿と、命の不思議なからくりを解き明かしていくひとつの試みです。
わたしたちは、熟した果実が枝からポトリと落ちるような、苦痛のない自然な死を実現することができる――。それを、ぜひみなさんの心で実感していただきたいと思っています。

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健やかに逝く―ホリスティック医療がかなえる幸せな死


■伴梨香(バン・リカ)
本名、同じ。1965年生まれ。立教大学文学部英米文学科卒業。1989年ニッポン放送に入社しディレクター職に就く。1996年退社後は、国内外でさまざまな代替医療や伝統医療を体験、取材し、技術習得のトレーニングを重ねる。2006年「インターナショナル・アカデミー・オブ・クラシカル・ホメオパシー日本校」の四年制プロフェッショナル養成課程修了。また、代替医療や健康・癒し・死を中心テーマに、執筆活動にあたっている。2002年『ホメオパシー~海・森・大地の見えざる医師たち~』(新潮社)出版。

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